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ドラッグストア2010年決算でサンドラッグの強さが際立つ

「ドラッグストア2010年決算でサンドラッグの強さが際立つ」

2010年5月

2010年3月期までの上場企業の決算数値が発表となりました。執筆段階では、決算期が5月の ツルハホールディングス、コスモス薬品が未発表ですが、それらを除いて主な数値を見てみ ましょう。まず、売上高順位は下記の通りです。

  • マツモトキヨシHD:3,930億円(前年比 0.2%増)
  • スギHD:2,935億円(前年比 7.8%増)
  • サンドラッグ:2,841億円(前年比22.2%増)
  • カワチ薬品:2,323億円(前年比 0.7%減)
  • ココカラファインHD:1,909億円(前年比12.3%増)

カワチ薬品以外の企業は、新規出店とM&Aにより、かろうじて売上を伸ばしていますが、実際には 既存店の売上高は減少しています。その理由は、改正薬事法施行以降の異業態の攻勢、風邪薬および 花粉症対策商品の不振などです。

上記企業の営業利益は下記の通りです。

  • マツモトキヨシHD:149億円(前年比 8.6%減)
  • スギHD:101億万円(前年比14.3%減)
  • サンドラッグ:160億円(前年比7.9%増)
  • カワチ薬品:74億円(前年比 4.9%減)
  • ココカラファインHD:33億円(前年比11.5%減)  

同じく、上記企業の経常利益は下記の通りです。

  • マツモトキヨシHD:169億円(前年比 6.3%減)
  • スギHD:123億円(前年比 9.7%減)
  • サンドラッグ:165億円(前年比9.0%増)
  • カワチ薬品: 78億円(前年比 5.1%減)
  • ココカラファインHD: 71億円(前年比 2.8%減)

営業利益、経常利益を見ると、サンドラッグ以外のすべての企業で減益となっています。きめ細かい作業管理により生産性の向上を 高めてローコスト経営を徹底しているサンドラッグの強さが際立ち、一人勝ちとなっている結果が読み取れます。

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