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メッセージ4

「本格的な価格競争、PB開発・拡大はこれから始まる」

2008年11月

サブプライムローンに端を発した金融危機により、アメリカの景気が低迷しています。それによって、 消費者の低価格志向が一段と強まるという傾向が顕著です。2008年9月の既存店売上高の前年対比を 見ると、ウォルマート・ストアーズはプラス2.8%、コストコ・ホールセールはプラス7.0%の伸びを 示しています。

それに対して、高級百貨店のニーマン・マーカスはマイナス12.9%、サックスはマイナス10.9%、 ノードストロームもマイナス9.6%となっています。中産階級を主力層とするJCペニーも 同様で、マイナス12.4%となっています。ディスカウントストアでも、ウォルマートよりやや上の客層を 主力とするターゲットは、百貨店ほどではありませんが、マイナス3.0%の減少です。

さらなる消費低迷の予測のもとに、アメリカの最大の需要期であるクリスマス商戦が例年より一段と 早い時期に開始しましたが、実際には大半の消費者は12月最後の10日間まで買い物をしないのでは ないかと思われます。その理由は、ぎりぎりまで待つことにより大幅な値下げが期待できるから です。そのために、小売チェーンの値引き合戦も例年より早期から激しい戦いになることが予測されます。

アメリカを始めとした世界的な景気低迷と先行き不安のあおりを受けて、日本でも消費が一段と冷え込んで、 低価格志向が強まっています。日本型GMSを中心に大手小売チェーンが、一気にディスカウント路線に 舵を切り始めました。その変わり身の速さは評価できるのですが、各企業が実験店と位置づけて作成した 店を見ると、いかにも急ごしらえという域を出ていないことがわかります。ひとことで言えば、既存のPB 商品を大幅に拡大しただけの店づくりであり、確固としたコンセプトのもとにディスカウントの仕組みを構築 して作成した店ではないように見受けられます。

それに対して、日本でも新興勢力とも言える本格的なディスカウントストアやスーパーセンターが急速に勢いを 増してきました。これらの企業は、明確なコンセプトを持ち、PB商品の価格もNB商品よりも若干安いという ような中途半端なものではなく、驚異的な低価格で販売されています。そして、それらはきちんとした仕組みを伴 なったEDLPとして運営されています。

日本でも景気低迷の長期化が予測されることから、PB拡大の傾向はますます強まることは確かです。そして、 価格競争が本格化すると、次第に中途半端な価格のPB商品では通用しなくなり、日本型GMSなどでもより 競争力の高いPB商品開発に踏み込むと思われます。その意味で、小売チェーンの価格競争も、これから本格化 されるのであり、メーカーや卸会社も従来とは違った対応が迫られることになるでしょう。

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